ピアノを求めて糸島へ

生徒さんからピアノ選びのご相談を受け、お世話になっているピアノ工房へ行って来ました。寒波が退いての日曜日だったので、目的地の糸島へ続く道はどこも渋滞。出かけたくなる気持ちはみなさん一緒ですね。いよいよ春が待ち遠しくなります。お目当てのグランドピアノはほぼ仕入れたままの状態で、これから一ヶ月半ほどかけてオーバーホールする予定とのこと。古いピアノですが生まれ持った響きはとてもふくよかで、外見はよき時代を思い起こさせるレトロなシルエットでした。低弦側の側面には「免」の金文字が施されています。この印は消費税が始まる以前に物品税が免除されているピアノに付けられていたのです。学生がピアノを購入する際は免税されたそうです。実際にこの文字が入っているピアノを見たのは初めてでした。珍しいとはいっても文字は消してキレイに磨き上げての納品になります。見た目も大事ですから。ヨーロッパでは住まいや道具の手入れをして、代々受け継ぐ考え方は一般的。ピアノは50歳でも決して古くはありません。生まれ変わった今日のピアノは、どんな音色を奏でるのでしょう。