ミスチルライブ

初めて買ったCDはミスチルのシングル「innocent world」でした。小学校4年生の僕は、小遣いを持っていなかったけれど、とにかく歌番組で見たミスチルのCDが欲しくて、自分の意志で千円札を握り近所のレコード屋へ走ったのです。千円は母親にせがんだのでしょう。いい子でしたから。その後、「tomorrow never knows」「es」「シーソーゲーム」「名もなき詩」とマイミスチルブームは続いて、小学校6年生の時からマイブームはバッハとベートーヴェンに移りました。それ以来Jポップの流行を追う事はなかったのですが、ミスチルだけは好きで今でも車の中で聞く率はミスチル8割、アメリングのシューベルト歌曲集1割、クロスFM1割。そんなミスチル贔屓の僕でも、ライブに行く習慣はないし普段はクラシックの曲ばかり弾いています。これからもミスチルとはドライブ友達としてお付き合いを続けるつもりでした。ところが、そんなある日偶然が重なる。いや運命だったのかも。正月に予定されていた福岡ドームライブが、ドラムのジェンさんがお腹を壊したために延期。ライブに行く予定だった義兄は、延期日にスイス出張。その日の僕は定休日。予期せぬチケットがまわって来る。行くしかない!ということで、人生初のドームライブに行く事になったのです。それも初恋のミスチル。スモッグの中からモグモグ歌いながら現れた櫻井さんは、ダースベーダーみたいなコートを被って登場し、なんかもう「神」みたいになっていました。