モーツァルトのコンツェルトを弾き終えて

なるべく華やかにという主催者からのご要望があり、初めて胸ポケットにハンカチーフを入れました。そしてスーツは持っているなかで一番上等なブラックを。花束を持って、いつもより少しは華やかになったでしょうか。派手なのは似合わないですから、地味なりに上手く引き立てないといけません。衣装と音楽センスは通じるものがあります。

 

昨日のコンサート「ボストン室内管弦楽団 福岡特別公演」は大盛況でした。とくにモーツァルトの協奏曲で出演した第2部は、800席が完売。1部〜3部で1800人以上のお客様が御来場されたのです。正直、ビックリです。このコンサートがきっかけになり、福岡のクラシック音楽シーンが元気になって欲しいですね。モーツァルトはやっぱり難しい。だけど、最高に楽しい。3楽章のカデンツァの後、ファゴットから始まるコーダに差し掛かった時、終わりたくないと思いました。名残惜しさがどっと押し寄せて来ても、音楽は走り続けます。沢山練習して、またモーツァルトに会いに行きたいです。