オーディション審査

舞台に立つために、避けては通れないのがオーディション。話題の朝ドラ「あまちゃん」でも、アイドルを目指すヒロインの姿が描かれています。不意打ちのようにくる小ネタがツボにはまって、すっかり「あまちゃん」ファンになってしまいました。毎朝ぼーとコーヒーを飲みながら、思わずフッと乾いた笑いがこぼれます。厳しい世界だよなと思いつつ、応援したくなるんですよね。

 

クラシック業界でもオーディションがあります。僕も何度か経験したことがありますが、決して簡単なものではありません。通過する人としない人で、ハッキリ分けられるのがオーディション。ここから、ここまでオッケー。それ以外は、はい!奈落行き。大抵の場合、振り落とされる人の方が圧倒的に多いです。僕もこれまでいろいろな所で振り落とされて来たので、駄目だった時の気持ちはよく分かります。

 

ところで、今日は初めて審査の仕事をしました。学生対象のコンチェルトソリストオーディションでした。皆さんよく練習をしていて、脱帽です。そして思いました。自分が弾くのに比べて人を評価するのはこんなにも簡単なのか、と。もちろん審査員は大切な役割りですが、これに慣れっこになるといけません。どの分野でも同じく「言うは易し、行うは難し」ですね。ああ、練習頑張らないと。