シベリアからの手紙

ドイツ留学時代の恩師、アイクホルスト先生から手紙が届きました。どうやらロシアへの演奏旅行中でシベリア鉄道に揺られているらしく、全体的に右上がりにアルファベットが綴ってありました。それでも清く、正しく、美しい、先生らしい書体は健在です。ペルミからニジニ・ノヴゴロドを列車で移動中で、その間14時間かかると書いてあります。きっと退屈極まったのでしょうね。外気温はマイナス30度。鼻水凍ってしまいます。

 

よく思うのですが、さらっと手紙を書くのって意外と難しいです。普段パソコンのキーボードに慣れているせいで、いざ紙に向かってペンを構えると緊張してしまいます。時候の挨拶何にしようかなと悩み、いざ書き始めると、あれ、漢字出て来ない。ケータイで変換。なんて事も。最近はなるべく書く習慣をつけて、衰えた頭と手の筋肉を鍛えています。さらさらと手紙が書ける様になりたいです。今の時代、シベリア鉄道の車内からでも世界中にメールできるのかもしれないですが、手紙となると受け取った人の想像も膨らむものです。すごく寒そうな感じがひしひしと伝わりました。しっかり手を温めてコンサートに備えてくださいね。