二十年振りの再会

今の歳で20年前の記憶はかなり遠い。恐らく今までで一番久しぶりの再会じゃないかな。10月のコンサートで共演する佐々木洋平君はなんと小学1年生の時の同級生。彼が転校してからはお互い知る由もなくそれぞれの道を歩んでいた訳だけど、まさか一緒に演奏することになるなんて。人生は巡り会いですね。風の便りで僕の近況を知ったらしく、一ヶ月前くらいに突然のオファーがあり、ついに彼がリハーサルにやってきました。確かに子供の時から声が高い(イメージ)。今となっては立派なテノール歌手になって、鍛えられた高音がガンガン出てきて爽快です。そして初リハーサルなのに、不思議と、前にも合わせたことがあるような感じなのです。シューマン、バッハ、それから武満の「小さな空」を歌ってみました。小さな空の歌詞は「いたずらがすぎて、しかられてないた、こどものころをおもいだした。」と続きます。お互いそんな歳になったのかと思ってしまいました。リハーサルの終わった後に、昔の記憶がまた少しずつ蘇って来ました。演奏を通じて人と出会える時、そして再会出来る時、音楽やってて良かったと思う瞬間です。果たしてどんなコンサートになるか楽しみです。